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 Mobara Baptist Church

「故郷でのイエス様」

2007年4月29日 塩山宗満

 ルカによる福音書 4章16-30節

 イエスさまが故郷へ帰ってきてめぐみの知らせを告げたのに故郷の人たちはそれを受け取ることができず、かえってイエス様を追い出して崖から突き落とそうとします。ここはイエス様の生涯そのものをあらわしているのではないでしょうか。故郷のナザレへ帰ってめぐみの知らせを告げる、ということはすなわちユダヤ人に対して福音を語るということ。しかし、ユダヤ人たちはそのめぐみを受け取ることができず、しるしや奇跡を求め、それが拒否されるとイエス様を信じることができませんでした。そしてイエス様を崖から突き落とそうとし、言い換えると十字架につけてしまったのです。ルカはこの最初のところに出てくるお話で、このルカによる福音書全体の主題をここに提示しているのです。
 私たちはそれを正面から受け止めたいと思います。18-19節のイザヤ書からの引用の部分に特に注目しましょう。福音は貧しい人に告げ知らされます。イエス様は捕われている人に解放を与え、目の見えない人に視力を回復させてくださいますし、抑圧されている人を自由にしてくださいます。ここに書かれているのは私たちのことなのです。私たちがどのような状況にあっても、イエスさまが福音を持ってきてくださいます。聖霊を送ってわたしたちを解放してくださいます。み言葉を読み、このイエスさまが下さる自由を楽しみましょう。喜びましょう。
 引用:列王記上17章(旧約561頁)、列王記下5章(旧約583頁)


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牧師 塩山宗満