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 Mobara Baptist Church

「悪霊ども」

2009年8月23日 塩山宗満

 マタイによる福音書 8章28-34節

 悪霊につかれているとはどういうことなのでしょう。イエス様の時代と2000年経った今とを同じ感覚で聖書を読むと誤解してしまうことがあるでしょう。当時の人たちは悪魔や悪霊の存在を何の疑問も持たずに、本気で信じていました。何か違った様子が見られると、あれは悪霊に憑かれているのだと思ってしまうのです。それから、悪霊は病気の原因でもあると考えられていました。
 その、悪霊につかれていて凶暴な二人がイエス様のところへやってきて、「神の子、かまわないでくれ。まだ、その時ではないのにここに来て、我々を苦しめるのか。(8:29)」と叫びました。イエス様がこの世界にきてくださったことによって、神の国は私たちのところへ来たという事がこの二人には分かったのです。
 ここでは悪霊につかれている人が元気になったことが記されています。この二人は、心の病や精神障害を持った人たちにかかわりがあるように見えます。自分の考えや行いを時には自分でコントロールできないのかもしれません。この聖書の個所は、そのような病を負っている人も、教会でイエス様の言葉を聞き、慰められ、自分を取り戻していくことを示しているのです。私たちがイエス様の弟子になる、ということは私たちがどんな所にいても、癒しと希望をくださるイエス様の手や足や言葉になって働くと言うことを意味しています。私たち一人一人が、いろいろな苦しみにあっている人たちと一緒にいて、話を聞いたり、その苦しみの1%でもよいから理解して一緒に苦しむことが今の私たちに求められているのではないでしょうか。


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茂原バプテスト教会

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牧師 塩山宗満