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 Mobara Baptist Church

「兄弟が心を痛めるならば」

2010年1月24日 塩山宗満

 ローマの信徒への手紙 14章13-23節

 いったい、ある食べ物が汚れているとか、汚れていないとかはどうやって判断するのでしょう。旧約聖書のさまざまな規定から、食べてはいけない、触れてもいけないものが挙げられています。肉類では、牛や羊は良いのですが、豚はだめ、魚類ではうろことひれがある魚は食べても良いのですが、それがない“たこ”とかイカはだめ。イエス・キリストの救いによってその旧約聖書の律法の縛りから抜け出したキリスト者は「それ自体で汚れたものは何もないと、わたしは主イエスによって知り、そして確信しています。汚れたものだと思うならば、それは、その人にだけ汚れたものです。(14:14)」と信じて、何を食べても何を飲んでも良いと、まったくの自由をもっているのです。
 パウロはその自由を持っているいわゆる“強い人”に対して勧めをします。「あなたの食べ物について兄弟が心を痛めるならば、あなたはもはや愛に従って歩んでいません。(14:15)」その兄弟は弱い人かもしれません。そんなことに気を取られないで、もっと気を大きく持って信仰をしっかりさせなさい、などと言いたくなるかもしれません。でもそこで、兄弟の心を痛めさせないようにしなさいとパウロは言うのです。そのような、心を痛めるようなことをしてしまったら、あなたはもはや愛に従って歩んでいないのです。そしてまとめの一言を語ります。「神の国は、飲み食いではなく、聖霊によって与えられる義と平和と喜びなのです。(14:17)」そのような義と平和と喜びを戴けるように神に願ってまいりましょう。


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牧師 塩山宗満