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 Mobara Baptist Church

「サラ」

2011年3月20日 塩山宗満

 創世記 23章1-20節

 サラには、アブラハムの子孫を空の星のように、浜の砂のように増やすという主なる神の約束にもかかわらず、子供が与えられませんでした。そしてある日、アブラハムの所へ来た神の使いが、「サラに子供が生まれる」と話すのを聞いて思わず、嘲りの笑いを浮かべてしまいました。神の約束通りイサクが与えられたときもサラはおもわず笑ったのですが、この時は「主なる神が約束を果たして下さった」という、躍り上がるような喜びの笑いでした。イサクは成長していきますが、そこへサラの死が訪れます。この時アブラハムが胸をたたいて悲しみ、墓地のための土地を買い、サラを葬ります。アブラハムはこの時、自分は「あなた方のところに滞在する寄留者」だと言っています。
 ヘブライ11:16に「ところが実際は、彼らは更にまさった故郷、すなわち天の故郷を熱望していたのです。(中略)神は、彼らのために都を準備されていたからです。」とあるように、アブラハムもサラも地上では寄留者でしたが、天の故郷を熱望していました。私たちも一人一人がどのように死を迎えるかはわかりません。自然の暴力により、津波にさらわれていった人たちは無念の思いがあったでしょう。また、思いもよらない重い病気や、事故で死を迎えなければならなくなった人たちもいるでしょう。でも、どんな時でも神は私たちが主イエスを救い主と信じる信仰を持つことによって、愛を示し、希望をお与えくださり、永遠の命の約束をしてくださっています。私たちも、今この不安定な時代に事故や災害にはできるだけの備えをし、落ちついて与えられた命をみ言葉に従って生き抜き、神が準備してくださっている天の故郷に迎えていただこうではありませんか。


日本バプテスト連盟
茂原バプテスト教会

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牧師 塩山宗満