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 Mobara Baptist Church

「あなたは我らを突き放されたのか」

2011年10月23日 塩山宗満

 詩編 108編1-14節

 「あなたの慈しみは大きく、天に満ち/あなたのまことは大きく、雲を覆います。(5節)」慈しみと言うことばはヘブライ語で「ヘセド」というのですが、これは旧約聖書の始めから終わりまで非常に多く遣われているとても大切な言葉なのです。この言葉は、主なる神はイスラエルと契約を結び、ヘセド、慈しみを与える、というような形で現されているところがたくさんもあります。旧約聖書に流れている契約という考え方は、神がイスラエルの民を愛し、民は神を礼拝する、という約束を守ることなのですが、民の側が契約を一方的に破ることがイスラエルの歴史の中でよく起こりました。でも、神のいつくしみはたとえイスラエルがそむいても、神のいつくしみは続く、と言う神の側からの一方的なあわれみにつながっていくのです。
 この慈しみは、イエス様と私たちの関係が旧約聖書の中でもこのように現れていると言うことができます。その慈しみ、愛と、まこと、が天においてもこの地上においても人間の世界を支えている、と詩人は歌います。私たちが不安になって「あなたは我らを突き放されたのか(12a節)」と叫んでいるときでも、神は私たちを支えて下さることをこの詩は語っています。私たちも「神よ、わたしの心は確かです。わたしは賛美の歌をうたいます。(2節)」と心を神様の元において、神のいつくしみを受け取りながら、賛美を歌いながら、そして祈りながら私たちが出会ういろいろな課題に向かっていきましょう。


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茂原バプテスト教会

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牧師 塩山宗満