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 Mobara Baptist Church

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「イエスの愛しておられた弟子」

2015年5月3日 塩山宗満

 ヨハネによる福音書 21章20-25節  (新約 212ページ)

 この、ヨハネ福音書の最後の所を読んでいて、わたしが思わされたのは主イエスの弟子たちにもそれぞれの使命が与えられたと言うことです。初代の教会で働いていた人たちは、新約聖書を読んでいくと福音書で活躍しているのはイエス様の12弟子のリーダー格であるペトロです。使徒言行録でも前半は彼の活躍が中心になっています。それに対して使徒言行録の後半ではパウロが大きく取り上げられています。そしてヨハネ福音書では「イエスの愛しておられた弟子」がペトロと張り合っています。
 ペトロはガリラヤ湖の漁師だったので読み書きは苦手だったかもしれません。けれども、ペトロはイエス様から「わたしの羊を飼いなさい」との使命が与えられ、教会を建て、牧会をし、そしてローマで殉教していきました。パウロは、異邦人への伝道という使命が与えられ、高度な教育を受けていましたので、キリスト教の神学的な礎を作り、それをたくさんの手紙として残していくことができました。
 一方、ヨハネはキリストを証しするものとしての使命を主より戴き、福音書を書き、長生きをして証しをし、平安の内に死んでいった、と言うことができます。
 同じように、私たち一人一人にも使命が与えられているのではないでしょうか。そして私たちはその使命に生きることによって主に仕えていくのです。それは違いがあって当然です。一人として同じものではなく、また一人としてどちらが偉大だとか較べるものでもないでしょう。自分に与えられた使命を見つけ出し、そのように生きていこうではありませんか。


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牧師 塩山宗満