2007年5月13日 塩山宗満
ルカによる福音書 5章33-39節
宗教と言うのは特に伝統を重んじるところがあります。ユダヤ教の中にイエス様が持ちこまれた福音は、それまでのユダヤ教の伝統では受け入れることができない、新しい力を持ったものでした。それまでの教えでは、救いに入るには律法を守らなくてはなりませんし、割礼も受けなければなりません。でも、イエス様の教えはそのような外側のことより、ただ信じることによってキリストの新しさに生きると言う一点、そこに集中しました。そして、主の晩餐式とバプテスマと言う礼典を中心において、イエス様のいのちを受け継ぐ教会を作り出す基礎としたのです。礼拝をする日を土曜日から日曜日に変えた、というのも新しい革袋の現れの一つだったでしょう。
けれども、新しければよい、というわけではないことは言うまでもありません。あることがらは伝統に沿ったものを選び、ここは新しくしていく、といった選択をしなければならないでしょう。私たちの教会でも伝道開始から10年たって、次のステップをどうしたらよいかを考えるときになっているのではないでしょうか。この教会には良い点がたくさんありますからそれを残して、その上で新しくチャレンジしていくべきことを探して、その方へ向かっていく、それを見分ける目を育てておく必要があります。週報の4面に私たちの教会の信仰告白が記されています。6月に入ったらこの項目一つ一つを学んでいきたいと思っています。その上でますます神様に用いられるために何か新しくしていかなければならないものがあるか、みんなで考えていきましょう。