2007年5月20日 塩山宗満
ルカによる福音書 24章44-53節
イエス様が天に帰っていかれたことは弟子たちにとって、また今の私たちにとってどんな意味があるのでしょう。もうイエス様に会えないという、こころさびしく、つらい日々が続くのでしょうか。一つは、イエス様が父なる神のところへ帰られたので、天国が弟子たちにとってとても近いところだと感じることが出来るようになったのではないでしょうか。私たちには天国なる場所のことはなかなか分かりません。けれども、親しかった人が天に召されていった後、私たちは天国が近く感じられます。弟子たちにも神様が支配なさるところ、神の国が身近に感じられるようになったでしょう。
もう一つはイエス様が天に昇られたので、約束の聖霊が送られてくるのだ、と言う点です。地上のイエス様は私たちと同じような地理的、物理的な制限があるので、誰のところにも、いつも出かけると言うことは出来ませんでした。けれども天に帰られてからは聖霊を送るので、いつでも、どこでも、求められるところに駆けつけることが出来るのです。
私たちが方向を見据えて生きていくために軸となるものは、今日の聖書の中では、46-47節ではないでしょうか。罪の赦しの悔い改めをして、イエス様を信じて従っていく、そこをしっかり持って生きていくことが方向を見失わないための基です。
さあ、準備は整いました。イエス様は天に帰っていかれ、弟子たちはエルサレムに戻って神さまの約束が果たされるのを待ちます。教会の誕生が目の前です。私たちも来週のペンテコステを待ちましょう。