2007年8月5日 塩山宗満
ルカによる福音書 6章20-26節
「貧しい人々は、幸いである、神の国はあなたがたのものである。」イエス様は、ここで、この世の人たちは差別をするかもしれないが、神はあなたがたを差別しない、人々があなたがたを軽蔑するかもしれないが、神はあなたがたを軽蔑しない、あなた方は貧しいかもしれないが、神はかえってあなた方を豊かにし、完全な恵みをもって受け入れてくださるのだ、と語ります。「神の国」とは神様が支配されるところ、領域という意味で、「あなた方のものである」という言葉は現在形で書かれていますから、神の国はもうあなた方のところに来ているのだと言われます。神の国を自分のものにして良いのです。
このような言葉が私たちに与えられたと言うことはなんとすばらしいことでしょう。ここには、私たちに行いを正しくしなさいとか、これこれの律法を守りなさいとかはなにも書かれていません。ただ、そのままで「神の国はあなたがたのものである」、と言ってくださるのです。私たちに求められるのは、そのように示されている、差し出されている神の国を「ありがとうございます」と受け取るだけなのです。イエス様が、十字架にかかり、よみがえってその責任を果たしてくださいました。このイエス様に従って、私たちに与えられた人生を歩んでいこうではありませんか。