2007年8月12日 塩山宗満
ルカによる福音書 7章1-10節
百人隊長が信頼して重んじていた一人の部下が重い病気にかかってしまいました。心を痛めた百人隊長はイエス様のことを聞いて、ぜひこの部下を助けていただきたいと思ったのです。イエス様を自分の家の屋根の下にお迎えすることは畏れ多い、けれども自分の部下には憐れみを施していただきたい、そんな思いが百人隊長の心をかけ巡ります。
そこで、彼は「どうぞ私の僕に治るように命令してください、そうすれば十分です。」と申し上げました。この人が表した信仰とは自分がこれまでより頼んできたものをすべて捨て去って、へりくだってただ主の恵みの御言葉により頼むしかない自分のまことの姿を認め、受け入れることでした。そしてこの百人隊長の姿と言葉にイエス様は深い信仰、信頼を見出されたのです。イエス様はイスラエルの民のうちにこれを探されましたが、見つけることができませんでした。神様に対する全幅の信頼が欠けているからなのです。
ただただ神様を信頼して、このお方により頼んで生きていく生き方をする人の信仰をイエス様は受け止めてくださいます。イエス様がびっくりなさる信仰とはどんなものなのでしょうか。皆さんも考えてみてください。私たちの生活の中でそれを見つけ、それを言い表していきたいと願います。