2007年8月19日 塩山宗満
ルカによる福音書 7章36-50節
イエス様が罪を赦されるときにはその赦しは罪に陥った人を立ち上がらせ、その人のうちに愛を呼び起こします。ここに記されている女性は自分の身の上を嘆き、泣き悲しむことしかできませんでした。けれども、イエス様に出会って、罪の許しを戴いてからは神様に対する大きな愛が生まれてきました。
イエス様はこの女性に「あなたの罪は赦された」と言って、それをしっかりと確かめてくださいました。さらに「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」と言って、これからの彼女の人生に平安があることを示してくださったのです。この女性はこれからも生きていく様々な場面で苦しみに会うでしょう。けれども、イエス様が平安をお与え下さったことを知っていますから、それらの問題にも乗り越えていく力を与えられています。
そして、彼女が生きていくところは主にある交わりがあるところ、今で言えば教会ではないでしょうか。教会こそが、誰もが安心していて良いところ、弱くても、苦しみを持っていても、罪を犯していても、誰もがいていいところなのです。この茂原の街、長生郡市の周りにも苦しみを抱えて、罪に苦しみ、弱さのために社会ではいさせてくれない人たちがたくさんいるのではないでしょうか。その人たちに、ここへお出でなさい、イエス様が待っていてくださいます、平安を持って祝福しようと待ち構えておられるのです、とお招きしましょう。そして、みんなで、安心して生活して行くことができるように祈りましょう。