2007年11月18日 塩山宗満
ルカによる福音書 18章15-17節
「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。」
「このような者」とはどんな人のことでしょう。こどもはかわいいから神の国に入れるのでしょうか。お子さんを育てている皆さんはどう思われますか。こどもがいない人は、自分が子供だったときのことを思い出してください。こどもは、なんといっても両親や周りの人たちを頼って、信頼して、毎日を過ごしています。私たちが神の国に入るのにもこの信頼、神様に委ねる心が求められています。人は成長するにしたがって、自我が生まれ、自分というよろいというか、甲羅を着始めます。それは必要なことなのですが、甲羅は年を経るにしたがって厚くなってきて私の年ぐらいになるとガチガチになって、身動きが取れなくなってしまいます。こどもにはその甲羅がない、素直な、信頼する心があります。そうでなければ生きていけないのです。
子供たちの持つ特徴の一つは、我慢強いというか許す心を持っていることかもしれません。たいていの親は一生懸命子供たちを正しく育てようとしても、失敗をたくさんしてしまいます。言葉遣いとか、勉強をさせることとか、ほかの人に接するときの態度だとか、自分が出来もしない様々なことを子供にはやらせようとします。子供たちはそれでも親の言うことを聞くこうとするし、親ができていなくても許してくれています。しっかりと神様を信頼し、その教えに従順に従い、周りの人たちのことを許して、生きていくと、イエス様が受け入れてくださり、神の国に近くなっていくのではないでしょうか。