2007年12月16日 塩山宗満
ルカによる福音書 1章46-56節
1:47 「わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。」救い主である神さまをたたえるマリアは「私のような小さなものを、神様が目に留めてくださった」ということを心から感謝しています。ここにおられる皆さんも神様の目に留められていて、そのことにより、皆さんの家族や回りの人たちへも神様の祝福が広がっていくことが約束されています。今はまだそんなしるしは見えないかもしれません。でも、「その憐れみは代々に限りなく、主を畏れる者に及びます。」とのマリアの祈りを信じましょう。必ず何か不思議なことが皆さんの周りに起こってきます。
51-53節を読んでいくと、神様の前に良しとされる人というのは、貧しくて、弱くて、小さく、権力も何も持っていない人たちのようです。私たちは、そして私たちの教会は貧しいからこそ、そして弱いからこそ神様が招いてくださるのです。弱い人たちの集まりで、貧しい人たちの集まりでよいではありませんか。神様が目を止めてくださり、豊かにしてくださるのですから。
クリスマスの意味は、ここにマリアが歌ったように、これまでの社会にあった基準をひっくり返すような方がこの世に来てくださり、弱いもの、貧しいものに力を下さるのだ、と言うことです。私たちもこのクリスマスの時に、神様からの智恵と力を戴いて貧しさや、弱さの中から、神様のみ名があがめられるように祈ってこのアドベントを過ごしましょう。