2008年7月13日 塩山宗満
創世記 1章1-5節
「始めに神は天と地を創造された」(創世記1:1)。使徒信条が「天地の造り主を信ず」と告白するとき、これは人間を含めすべてのものを存在させ、これを支えている神様への深い信仰を表わしています。
この宇宙や地球はどのようにしてできたか、皆さんは学校ではどのように学んできましたか。この宇宙や地球の誕生に関して、科学者は、ビッグバン理論という仮説を立てました。宇宙はものすごい高熱の塊でそれが大爆発を起こして広がっていってできたのだ、そしてそれは今も続いており、宇宙の果てはどんどん遠ざかっているのだ、計算をするとその時から今まで137億年かかっている、というのです。その仮説を実験や観察で検証しているのです。一方、創世記をていねいに読んで、年の数などを考えて計算している人がいるのですが、それによるとこの地球の歴史は6000年ぐらいだというのです。
この違いはどう考えたらよいのでしょうか。聖書は、この地球や、宇宙や人間は何のために作られたのかという目的、それは神様の意志によって創られたのだ、ということを語っているのに対し、科学はどのように、どれくらいの時間をかけて創られたのか、その手順を、しかも今わかる範囲で記しているのです。ですから、このどちらが正しいか、比較することは、違う目的を持っているものを較べることになるので意味がありません。それぞれが必要な事柄なのです。私たちに求められているのは、この全能の神様を信じて、従っていくこと、この神様が導いてくださるような生き方をしてくことなのです。