2008年9月14日 塩山宗満
ヨハネの手紙一 1章1-4節
ヨハネ福音書が記されたのは紀元90年後半で、この手紙はそれから10年ぐらいあとに書かれたのではないかと言われています。この間に、ヨハネがいた教会は内部から異端の思想に染まった人たちが現れて教会の中が大きく揺れ、分裂して、大変な状態になっていったようです。そのような厳しい状況の中からこの言葉が記されました。「わたしたちが見、また聞いたことを、あなたがたにも伝えるのは、あなたがたもわたしたちとの交わりを持つようになるためです。わたしたちの交わりは、御父と御子イエス・キリストとの交わりです。(3節)」と言うのは著者ヨハネにとってしっかり伝えておかなければいけない、大事なことだったのです。
今月は教会学校月間です。私たちの教会は小さな群ですが、それでも先日よく見たら80歳代から、一桁代の人たちまで、全年齢層の人たちが集まっています。教会学校のクラスは、そこにいない人たちのことを覚えて、開かれたクラスになるように努めます。それは、いつもイエス様があらゆる人を招いておられるからなのです。人の前で自分の考えなどを語るのが苦手な方もおられると思います。その時は、じっと聞いているだけでもクラスの一員として充分に価値があることではないでしょうか。
今年度、私たちは教会創立10周年を意識して、私たちの教会のこれまでの歩みを振り返り、次の10年の方向を考えていこうとしています。「教会学校を伝道の柱の一つにしていこう」という流れは引き続き大事なことではないでしょうか。この教会で交わりを持ち、お互いに支えあい、祈りあってこの教会のために、そして神様のために働いていきましょう。