2008年11月23日 塩山宗満
ヨハネによる福音書 15章1-10節
今月の始めにアメリカでは、大統領選挙があってBarack Obamaさんが次期大統領に選ばれました。画期的なことです。父親はイスラム教徒で、オバマさんのミドルネームはフセイン、これで世界のイスラム教徒が平和を求めてくれるといいですね。
オバマさんの大統領当選を聞いて、公民権運動で働いたマーチン・ルーサー・キング牧師の説教集を読んでみました。この本の中で、キング牧師はこう言っています。使徒パウロが今のアメリカ人に対して手紙を書いた、という形を取った、40年以上前の説教です。
「アメリカのキリスト者よ、私がフィリピのキリスト者たちに向かって言ったように『しかし、わたしたちの本国は天にある(フィリピ3:20)』と言わなければなりません。これはあなたがたが今は植民地に住んでいても、心からの忠誠を献げるところは永遠の国であるということなのです。あなたがたは二重国籍を持っているのです。天国と地上の両方に住んでいるのです。キリスト者はそのまことの忠誠を神に対してささげるべきなのです。もし地上の制度が神のみ心にそぐわない場合には、それに反抗することがあなた方のキリスト者としての義務なのです。」と、述べています。
そして、人種差別の現状に対して、キリストにあってはすべての人が平等なので、すべての人種隔離の場面を除くように勧めています。アメリカではいまでも差別があるでしょう。でも、アフリカ系アメリカ人の大統領が生まれたのですから、その差別は小さくなっていくことと信じます。このキング牧師も、イエス様と言うぶどうの木につながった一本の枝でした。