2009年2月8日 塩山宗満
ローマの信徒への手紙 1章1-10節
「現に今も、恵みによって選ばれた者が残っています。もしそれが恵みによるとすれば、行いにはよりません。(5-6a節)」異邦人もユダヤ人も、恵みによって選ばれた者が今ここにいるのだ、とパウロは語ります。そして、他の者はかたくなにされた、と記して、イザヤ書と詩篇から引用して、神の裁きが下されることを告げます。
このユダヤ人のことと今の私たちとどんな関係があるのでしょうか。私たちは異邦人ですが、ユダヤ人と同じように、神に背き、神の恵みから遠く離れているものでした。私たちもそうだったし、私たちの周りにいる人たちも神のことなど気にもしない人たちがいます。でも、そんな中でも神はバアルに跪かなかった7000人、すなわち多くの人をこの日本にも起こしてくださるのです。それが誰であるかは私たちにはわかりませんが、私たちに委ねられているのは、み言葉を伝え続けることです。
パウロは異邦人のために生涯をかけて伝道していましたが同時に、ユダヤ人のために重荷を負って祈りつづけていました。このパウロのように、この日本で伝道をしていくという願いを持った人たちにどんどん出てきてもらいたいと切に願います。伝道者になって働いてくださるのが一番ですが、そうでなくても働く場はいくらでもあります。わたしたち一人一人がみ言葉を伝える思いを持って、日々を過ごし、そのために祈り、そのために献げ物をし、そして少しの時間でも良いからそのために働く、そのことを確かめておきたいと思います。来年度に、どんな活動を盛り込んでいきましょうか。