2009年2月22日 塩山宗満
ローマの信徒への手紙 11章25-36節
神は誰にでもその歩むべき道を備えてくださるのです。ですから、神は全人類の救い、という大きな枠のことだけでなく、私たち一人一人にもご計画をお持ちなのです。パウロに語りかけ、わたしに新しい道を備えてくださった神は、皆さんお一人お一人にも、必ず最善の道を備えてくださいます。私たちはそれをどうやって見つけることができるのでしょうか。
パウロはこの「秘められた計画」、「奥義」をどのようにして知ることができたのでしょうか。彼はこの手紙を書くまでに、主イエスを救い主と信じてから20年余り、何が真実であるかを考えながら生きてきました。パウロの伝道者としての生涯を使徒言行録や手紙で追っていくと、ありとあらゆる迫害を受けています。苦しみながら、悩みながら歩んでいったその生涯を通して、彼はこの「神の秘められた計画」、奥義を知るようになったのではないでしょうか。この手紙は、パウロの20年の宣教の業の中から生まれてきたのです。
私たちも御心を知るためには、目の前にある問題にみ言葉を読みつつ、祈りつつ、真剣に取り組んで、神さまからの結果を聞いていくことが求められるのではないでしょうか。みなさんも、皆さんの前にある問題に正面から取り組んで行ってください。願ったこととは違う結果が示されるかもしれないし、願ったときとは違うタイミングで、御心が示されるかもしれません。答えを戴く前に、苦しみが与えられているかもしれません。でも、神は御心をそのようなことを通して示してくださるのです。