2009年4月5日 塩山宗満
ローマの信徒への手紙 12章9-16節
今年度の主題聖句は「希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。(12:12)」です。広辞苑では、【希望】とは、「ある事を成就させようとねがい望むこと。のぞみ。また、将来によいことを期待する気持。」となっています。皆さんがこの意味で今持っている希望とはどんなことでしょうか。希望とは私たちを前向きにさせ、生活にハリや力をもたらすものでしょう。けれども、一方でその希望が達成できず、道が閉ざされてしまうと分かったときにそれは失望に代わります。人生が灰色に見えてきます。
でも、同じローマ5:4によると、イエス・キリストにある信仰を持った人の希望は失望に終わることがない、欺くことがない、と言うのです。なぜでしょう。それは、希望はすぐにかなえられるのではなく、鍛えられて、練られて、成長しながら、ある時には苦難を耐え忍びながら持ちつづけるものであって、しかも永遠の命へと続くものだと述べています。
この一年、私たちは与えられた主題聖句のみ言葉を毎週読みながら、歩んでいきます。苦しいことが迫って来ることははっきりしています。健康のこと、仕事のこと、学校のこと、家庭内のこと、経済的な悩み、など、苦しむことはたくさんあります。でもそれを祈りながら乗り越え、耐え忍び、希望を持って、喜びながら歩んでいきましょう。私たちは信仰を持って、希望が与えられているのですから、神から知恵と力が与えられるのです。今週はイエス様の受難と復活を憶えるときです。どうぞ祈りを持ってこの時をお過ごしください。