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 Mobara Baptist Church

「敵を愛しなさい」

2009年5月17日 塩山宗満

 マタイによる福音書 5章43-48節

 ユダヤ人は、自分たちの群れに加わる「寄留の外国人」や孤児ややもめに付いてはかなり早い時期から保護する規定を持っていましたが、それ以外の他の民族に付いては敵であるとみなして、その人たちは憎んでもよい、滅ぼし尽くしても良い、という決まりを作っていました。それに対する、イエス様の言葉は、衝撃的でした。「しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。
 広辞苑を見ると敵とは、「自分に害をなすもの。戦いの相手。自分と争うもの。」と記されています。そうすると、害をなすもの、争うものであれば、私たちの周りの誰もが敵になる可能性があります。その「自分に害をなすもの」を愛しなさいと言われているのです。愛することは行動が求められます。「迫害するもののために祈りなさい」と言うことです。祈ることによって敵を赦し、愛することができるようになると、自分も開放されて自由になり、楽になります。
 私たちは、敵を愛することができるのでしょうか。いや、そもそも、愛すると言うこと自体ができるのでしょうか。主イエスが私たちを愛してくださり、それによって愛を知らされた私たちは、主イエスの愛に従っていくことを許されています。何も持っていない、まったく乏しい私たちが神に造られた目的に添って、祈って、愛することを憶えて歩むことによって、豊かなものに変えられていくのです。そのことを確かめて、私たちも、この茂原で、茂原バプテスト教会で神と隣人とを愛するものにされていくよう願っていきましょう。


日本バプテスト連盟
茂原バプテスト教会

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牧師 塩山宗満