2009年7月12日 塩山宗満
マタイによる福音書 18章18-20節
「心を一つにして」、という言葉に注目してみましょう。オーケストラの演奏では一つ一つの楽器の音を聞いていてもなんだかよく分からないことが多いのですが、それが楽譜にあわせて、指揮者にあわせて演奏されるとすばらしい響きを持ってきます。このオーケストラのことをシンフォニーと言いますが、今日の聖書の「心を一つにして」という言葉とつながりのある言葉なのです。
「心を一つにして」とは二人の言っていることがまったく同じ言葉、同じ高さ、強さでなくても、響き合っていれば一つになっているといっていいでしょう。オーケストラでは違う音やリズムを出しているのに、響き合わせるとすばらしい音楽になるように、教会でも、たとえ言葉や主張は違っていても、神の御心にかなった思いで響き合っていれば、一つになっているといえるのです。
「教会は人によって成ったものでなく、神によって成ったものと信じます」という教会の約束の言葉は、こうして聖書の上で確かめることが出来るのです。ただ、教会は神によって作られ、育てられていますが、そこに加わっているのは人間ですから間違いを起こしてしまうこともあります。私たちは謙虚に自分たちの教会の現状をみつめて、神の前に間違いがないかを検証しながら歩みを進めていかなければなりません。
「主の日の礼拝、そのほか教会の諸集会につとめて出席し、バプテスマと主の晩餐の二つの礼典、また聖書の教えと、教会の定めた秩序を守ります。」この礼拝に出席し、礼典にあずかることは喜びであります。どうぞ皆さんもこれを楽しみにご出席ください。