2009年9月20日 塩山宗満
マタイによる福音書 10章26-33節
「わたしが暗闇であなたがたに言うことを、明るみで言いなさい。耳打ちされたことを、屋根の上で言い広めなさい。(10:27)」なんだかおもしろいですね。私たちはイエス様が語ろうとしておられることをまず、聞き取らなければなりません。ビデオにとってあるのではないから、よくよく注意して聞く必要があります。その声は小さなささやきかもしれませんし、私たちが苦しい、闇の中を歩いている時に語られているのかもしれません。それをまず聞き取らなければなりません。そして、聞き取ったことを堂々と明るい所で、屋根の上で語りなさいといわれます。アウトリーチ(宣教)の勧めです。
その後で襲ってくる迫害は、体の自由を奪い、時には命さえ奪ってしまうようなこともあるでしょう。それに対して、イエス様はそれを恐れる必要はない、と言われます。「むしろ、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい。」とは、神だけを恐れなさい、ということです。
さらにすずめを見なさい、二羽1アサリオンで売られているではないか、その1羽さえ、父のお許しがなければ地に落ちることはない、といわれます。1アサリオンとは、今の金額にすると約500円、そのワンコインのすずめでさえ、父なる神が認めておられるのだから、ましてあなたたちはもっとすばらしい存在ではないか、と言われます。神はそのように一人一人を目にとめてくださって、しかも尊い御子イエスを十字架にかけてまで、私たちを買い取ってくださっているのですから、ほかのものは恐れるな、ただ神だけを恐れなさい、という言葉が重く響きます。神だけを恐れて、家族を、友を神の元へ連れてきましょう。