2009年10月18日 塩山宗満
詩編 84編1-13節
「いかに幸いなことでしょう、あなたによって勇気を出し、心に広い道を見ている人は。(詩篇84編6節)」
この詩は私たちに何を語ってくれるでしょう。一つは、神殿に詣でる、というのは、今日皆さんが来ておられるように、礼拝に出るということでしょう。私たちは毎週ここに集まって神を賛美し、祈り、み言葉に聞き入り、交わりの時を持ちます。ここで皆さんと一緒に礼拝するのは、とても大切な時です。でも、ここへ来るのに大変な思いをしている人もいるのです。様々な妨げが起こってきて、礼拝に出かけてくることができないのです。どうか、私たちの周りに今日、いない人たちのことを覚えて、その人たちのためにお祈りください。次の主の日には一緒に礼拝ができるように願っていきましょう。
もう一つこの詩が私たちに示していることは、私たちの一生の歩みのことです。この詩の作者のように、私たちも神の下へ、巡礼のように歩みつづける存在なのではないでしょうか。私たちは何度も何度も、嘆きの谷を通ることでしょう。何度も泣くことでしょう。何度も苦しみのあまり叫ぶことでしょう。でも、神は私たちのように小さな、弱い存在であっても、太陽となって暖めてくださり、盾となって守ってくださり、一人一人に恵みを与え、栄光をくださるのです。この神の守りと導きがあれば私たちは何も恐れることはありません。苦しみの中でも希望を持って歩んでいくことができます。もう、それは2500年前からこの詩人が歌っているのですから、保証付です。さあ、私たちも前に向かって、感謝を持って、賛美を歌いつつ、与えられた毎日を歩んでいきましょう。