2009年10月25日 塩山宗満
詩編 85編1-14節
この詩が書かれたとき、人々はバビロンの捕囚から解放され、エルサレムに帰ってきてみたものの、期待していたことと現実の差が大きく、暗い気持ちで日々を過ごしていました。そこへ神の言葉が預言者を通して与えられます。「主を畏れる人に救いは近く、栄光はわたしたちの地にとどまるでしょう。(11節)」この言葉は、暗い社会から人々を解放する救い主が与えられるのだ、ということを指し示しています。そして、イスラエルの人たちは待って待って、ついにそのみ言葉通りイエス様がこの世に来てくださいました。イエス様を通して神がどんな方であるかを示してくださり、イエス様を信じることによって私たちの罪は赦され、恵みの内におかれることを教えてくださいました。
同じ詩篇のみ言葉が今の私たちにも語りかけられています。今日も私たちはいろいろなところから集められてこの礼拝に出席しています。ここに集まったどんな人にも、神様のみ言葉は語られているのです。「主は必ず良いものをお与えになり、わたしたちの地は実りをもたらします。(13節)」そして、この約束を神様の恵みによって与えられ、喜びのうちにこの世を生きていくことを赦されています。この恵みの神様を信じて、信頼して、毎日を感謝のうちに送っていきましょう。そして、それを自分の内に持っているだけでなく、私たちの周りの人と分かち合い、神様の愛を、恵みを一人でも多くの人たちに知ってもらうよう、神様に用いられていくよう祈りましょう。