2009年12月6日 塩山宗満
マタイによる福音書 1章1-17節
旧約聖書の書き出しは、「初めに、神は天地を創造された。」です。聖書は、このことを一貫して伝えようとしている書物だと言うことが出来ます。この世界は神が作り出され、神が支配しておられるものなのだ、ということです。そして、神がイスラエルの歴史の中に語りかけ、導き、愛を示しておられるのですが、そのことがどのような結果をもたらしたかは旧約聖書だけを読んでいてはよく分かりません。
神の愛を知るために、新約聖書の最初の言葉につながっていきます。それは「マタイ1:1 アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図。」新約聖書が語りたいことはこの一点に凝縮されています。アブラハムが神に選ばれてから、これから新約聖書を通して語ろうとしている主イエスのことがらに至るまで、イスラエルの歴史、また人類の歴史は全部神の手の中にあったのだし、これからもずっと神の手の内にあるのだということを言おうとしているのです。この系図を見ていくと、私たちに与えられた救い主、イエス・キリストは、罪を犯したり、過ちをし続けたりした人間の家系から生まれてこられたのです。人間の罪がどのようなものであっても、神のみ業が進められていく、そして、神の赦しの恵みがいかに豊かにあらわれたかをマタイはこの系図を通して記しているのです。
今週と来週、チラシ配りをします。この茂原や長生郡市の町を歩き回って、この町のことを知っていきましょう。そして、そこに神の言葉が伝わっていくように祈りつづけましょう。イエス様の系図が示す歴史が、この茂原の町でも実現していくために。