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 Mobara Baptist Church

「ホサナ」

2010年3月28日 塩山宗満

 マルコによる福音書 11章1-11節

 イエス様はその生涯の働きをほとんど終え、最後の週にいよいよエルサレムへ入っていかれますが、その前にオリブ山のふもとにあるベテファゲという村でちょっと不思議なことを二人の弟子に頼むのです。「ひとっ走り先に行って子ロバを連れてきてほしい。誰かが何かを言ったら「主がお入用なのです。」といいなさい。」とのことです。
 イエス様は弟子たちが連れてきた子ロバに乗ってエルサレムへ入っていかれました。「そして、前を行く者も後に従う者も叫んだ。「ホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように。我らの父ダビデの来るべき国に、祝福があるように。いと高きところにホサナ。」」と記されています。ホサナ、とは「今、わたしをお救いください」という意味のヘブライ語の言葉なのですが、ここでは、もう「万歳!」とでも言うような使い方でしょうか。旧約聖書で示されているメシアの姿は、力強い、王国を再現する王の姿と、イザヤ書53章にあるような苦難の僕の姿があり、イエス様が取られたメシアの姿は、苦難の僕の方でした。
 わたしたちも小さなロバに過ぎないでしょう。でも、皆さんお一人お一人にも、「主がお入用なのです」と声がかけられています。わたしたちがたとえ小さなものであっても、苦難の僕として歩まれたイエス様に用いていただくことができるのです。今週はそのことを覚えながら、また、イエス様の苦しみの歩みを毎日聖書日課で読みながら、私たちに何ができるかを考え、どうぞお用いください、とお答えしていきましょう。
 (引用聖句 ゼカリヤ9:8、エレミヤ23:5-6、イザヤ53:2-4、マタイ 5:3)


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牧師 塩山宗満