2010年5月16日 塩山宗満
使徒言行録 1章1-11節
使徒言行録で、ルカは残された主イエスの弟子たちがこれから生きていく力をどこからもらっていけばよいのかを書き残しました。イエス様が十字架にかけられ、死んで葬られたこと、でもその死から甦ったこと、信じるものには聖霊を与えるということ、そしてもう一度この世に来てすべての人たちにまことの神の国を示してくださるということを信じ、そのように生きていくことがキリスト教会、またその教会に連なる一人一人の歩む道なのだ、と書き記しました。
主イエスを信じるものは地の果てまで、イエス様の証人となるとイエス様がいわれたのですが、地の果てとはどこでしょう。それは、神の言葉がまだ届いていないところです。この、使徒言行録が書かれた時は神の言葉、福音はまだエルサレム周辺だけでした。それがこの書を読むとまさに、ユダヤとサマリア全土、さらに地の果て、当時で言えば、ヨーロッパ、アジア、アラビア、アフリカへと広がっていった様子がわかります。そして、とうとう、日本にも福音が到達し、茂原にも来たのです。けれども、本当に福音は茂原にも来たのでしょうか。私たちの周りにはイエス様の福音を知らない人たちがたくさんいますから、そういう意味では私たちの周りは、地の果てなのではないでしょうか。地の果ては、皆さんの周りかもしれません。ですから、使徒言行録を読みながら、私たちの地の果てはどこか、そこで私たちは何をすることがイエス様から求められているのかを確かめましょう。
(引用聖句:ヨハネ4:16-17)