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 Mobara Baptist Church

「人間に従うより神に従う」

2010年7月4日 塩山宗満

 使徒言行録 5章27-42節

 「人間に従うよりも、神に従わなくてはなりません。(5:29b)」この言葉はあたりまえに聞こえます。でも、さまざまな妨げの中でこの言葉をきちんと言えるかどうかは結構難しい問題です。第2次世界大戦前の日本のクリスチャンたちは礼拝の中で、国民儀礼を行いなさい、といわれました。国民儀礼(こくみんぎれい)とは、当時私たちバプテストも加わっていた日本基督教団が定める儀礼様式のことで、具体的には「宮城遥拝、君が代斉唱、神社参拝」なのです。礼拝の中で皇居遥拝と君が代斉唱を無理にやらされたのです。このことを覚えて、私たちバプテスト連盟は1988年の夏に、「戦争責任に関する信仰宣言」というものを出しました。皆さんがお持ちの教会員手帳に出ていますのでぜひお読みください。
 生まれたばかりの教会は、宣教をしていく中で使徒たちの逮捕という迫害を受けました。いまの私たちの教会は大きな迫害に会うことはあまりありません。けれども社会の中で生活していくときにクリスチャンとして生きていこうとすると摩擦が起きることはいろいろあります。そのときには、今日の「イエスの名のために辱めを受けるほどの者にされたことを喜び(41節)」という最後の言葉を思い出しましょう。また、私たちは今年度それぞれの家でも祈るときを持とう、地区別祈祷会を持とうと願っています。「 毎日、神殿の境内や家々で絶えず教え、メシア・イエスについて福音を告げ知らせていた。(42節)」ということをみんなでやってみようではありませんか。そして、初代の教会の生き生きとした姿を見ながら、私たちの教会の歩みも生き生きとしたものになるよう祈っていきましょう。


日本バプテスト連盟
茂原バプテスト教会

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TEL/FAX 0475-22-8275

牧師 塩山宗満