2010年7月25日 塩山宗満
使徒言行録 7章54節-8章3節
ステファノの言葉、「そして今や、あなたがたがその方を裏切る者、殺す者となった。」というところで、とうとうユダヤ人は救い主が来られると語った預言者を殺すだけでなく、救い主ご自身を十字架にかけて殺してしまったのだ、と詰め寄ります。
そして、ここからキリスト教会も新しい時代に足を踏み入れていきます。迫害が無理にそうさせたのですが、エルサレム中心の教会からイエス様の教えがユダヤとサマリアの各地に散らばって広がっていきました。ただ広がるだけではなく、「さて、散って行った人々は、福音を告げ知らせながら巡り歩いた。(8:4)」のです。キリスト者は行った先々で福音を告げ知らせざるを得ないのです。
私たちはまず礼拝をします。そこで神をたたえ、祈りを献げ、賛美をし、み言葉を聞いていく中で、イエス様に出会い、自分の罪に気がつき、悔い改めに導かれます。そして、信仰告白をしてバプテスマに導かれます。そのときに、私たちは天における教会、主を信じるものの大きな群れの中に加えられます。同時に、この地上ではどこかの教会に加わるのです。この教会は礼拝をするところ、共に祈り、福音を宣べ伝えるところ、正しい信仰を保ちつづけるためにみ言葉を学び続けるところなのです。ステファノが迫害によって最初の殉教者になった後、主を信じる者はいろいろなところへ散らされていき、そこで礼拝をし、み言葉を宣べ伝えつづけました。そのように、私たちも共に集まって、礼拝をしつづけ、み言葉を宣べ伝えつづけるのです。