2010年8月22日 塩山宗満
使徒言行録 10章23b-33節
生まれたばかりのキリスト教は、ユダヤ教の持っている決まり、特に食物の規定と、それに関連した「異邦人との交際禁止」などの規定はキリスト者になっても守っていました。この出来事は、これまでの戒めを捨てて、福音を全世界に広げていきなさい、という神からのご命令だったのです。コルネリウスの家での集会で、「神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。どんな国の人でも、神を畏れて正しいことを行う人は、神に受け入れられるのです。(10:34−35)」ということを確かめたペトロはこれまでの自分の殻を破って、ユダヤ人だけでなく、いろいろな人たちのところへ出かけていくことになります。ペトロはアンティオキアからローマまで行ったと伝承では言われています。この小さな出来事は、イエス様の教えがユダヤだけに留まらず、広く全世界に伝わっていくことの具体的な証しです。
それから2000年経ったいま、私たちの教会は、不思議にいろいろなところから神が私たちを集めてくださっています。日本のいろいろなところから来た人たちがいますし、この近くで生まれ育った人もいます。そして、日本だけでなく、世界のいろいろなところから、神の不思議な導きによってこの近くに住むようになり、そして、この教会に導かれている人が少なからずおられるのです。
今日バプテスマを受けるClaudiaとAngieは3年前にペルーから来ました。そして神がこの教会を用いてくださってこの二人に信仰告白とバプテスマをここで行うように導いてくださったのです。ご一緒にこのことを喜びましょう。