2010年8月29日 塩山宗満
使徒言行録 11章19-26節
エルサレムからアンティオキアへ行ったバルナバはそこの教会に連なる人たちが神の恵みを受けているのを見て喜び、「固い決意をもって主から離れることのないようにと」と皆に勧めました。彼がこのアンティオキア教会に来たことによって、この教会はますます充実し、発展していきました。バルナバの働きはそれに留まりませんでした。この教会の発展の様子を見て、バルナバはもう一つの手を打ちます。それがタルソスに引きこもっていたサウロ、後のパウロを捜し出して、連れてきたのです。アンティオキアの教会はさらに成長し、ユダヤ地方以外のところに出来た最初の異邦人も含む教会になりました。そして、使徒言行録13章以降を見ていくと、このアンティオキア教会が世界伝道の基地となっていったのです。
10年前にパブテスト誌に載った茂原教会の紹介に「房総半島の伝道の拠点となる教会になりたい」という言葉あります。不思議な言葉です。私たちも、今は本当に小さな群れですが、生まれたときからこのような大きな幻を与えられている教会なのです。私たちの現状はとても貧しいものです。一人一人は毎日を必死に生きています。けれどもこれは神が与えてくださった幻ですから、神が責任を持って進ませてくださるのではないでしょうか。100年、200年あとにはこの土地になくてはならない教会になっているでしょう。私たちの教会も世界伝道の拠点となったアンティオキア教会のように、房総のアンティオキア教会になることを目指しつづけましょう。そのように祈りつづけましょう。