2010年11月7日 塩山宗満
コリントの信徒への手紙二 4章16節-5章1節
「わたしたちの地上の住みかである幕屋が滅びても、神によって建物が備えられていることを、わたしたちは知っています。人の手で造られたものではない天にある永遠の住みかです。(5:1)」
ここは、私たちの地上での生命の終わりを語っています。私たちのこの体がなくなるときに、神によって建物が備えられている、とパウロは語ります。私がこうして考えながらメッセージをしているのですが、私に死が訪れると、それができなくなるのは確かです。それは、ちょっとさびしいことです。でも、神によって建物が備えられていることが分ると大きな希望が与えられます。仮住まいから永久の住処に移ることになるのですからこれは喜びです。
私たちの教会では川口正雄先生と渡辺邦博先生が天に召されていきました。川口先生は、信仰と信念を持って新小岩教会で牧会をされ、リタイアされた後はここ茂原で一信徒として宣教を続けてくださいました。初代の牧師として就任された渡辺邦博先生は長年の牧会の経験の中からこの茂原教会を対外的にも一人歩きできるように指導してくださいました。私たちが今行っている礼拝の形や行事などに渡辺先生の願いが伝えられています。
このお二人は神が支配されるところにおられるのです。このお二人の先達のあとを、こうして私も含めて皆さんが引き継いで、この教会の歩みを進めています。私たちも見えるものにではなく、見えないものに目を注いで、神が示されるときが来るまで、ご一緒に神の国のために働いて行こうではありませんか。