2011年1月16日 塩山宗満
創世記 13章1-18節
エジプトから帰ってきたアブラハムとロトは一緒に住むのに充分な土地や水がなかったため、ロトと相談してそれぞれ別のところに住むことにしました。アブラハムはロトに好きなほうを選ばせ、ロトはヨルダン川流域の低地一帯がとてもよく潤っていたので、そこを選んで、東のほうへ移っていきました。そこで、アブラハムは天幕を移し、ヘブロンへ来て住み、そこに主のために祭壇を築き、礼拝を献げたと記されています。この場面でのアブラハムは、神に信頼し、神の言葉をしっかり受け止めて確信を持って行動しています。
けれども、アブラハムの姿勢がいつもそのようにしっかりしていたわけではありません。ある年、飢饉があまりにひどかったので、アブラハムは食料が豊かなエジプトへ一時逃れていき、そこで、妻サライを妻ではなく、妹だとエジプトの人たちに告げることにしました。サライがあまりに美しかったからです。そのサライをアブラハムの妹だと思ったエジプトの王は妻にしようと招きました。そして、そのことは主の怒りを招き、主はアブラハムを守り、エジプトの王と宮廷の人たちを恐ろしい病気にさせられたので、彼らはびっくりしてアブラハムをエジプトから追い出しました。
この弱いアブラハムであっても、強いアブラハムであっても神はご自分が約束された、なすべきことをしてくださいます。私たちも、弱くても、間違いをすることはあっても、くじけそうになっても、それでも神は私たちを支えつづけてくださるのですから、その神に従い、イエス様に私たちの生涯をかけて従って行こうではありませんか。