2011年4月17日 塩山宗満
マルコによる福音書 14章3-9節
その日イエス様は、重い皮膚病のシモンの家に行って食事の席についておられました。そこへ一人の女性がナルドの香油が入った石膏の壺を持って入ってきました。その壺を割って香油をイエス様の頭に注ぎかけたのです。油を頭に塗るというのは大事なお客様を迎えた時にはそうする習慣がありました。もっと前には預言者サムエルが少年ダビデに油を注いで王のしるしとしたこともサムエル記に書かれています。そして、その油注がれた人のことをヘブライ語で「メシヤ」、というのです。はからずもイエス様はここでまことに油注がれたもの、メシヤになられたのです。その言葉がギリシア語ではキリストと呼ばれるのです。
ここを読んでいて思うのは、この女性の思いきりの良さです。とても高価な香油であっても、イエス様の最後を飾るためには全く惜しいとも思わなかったのでしょう。私たちも人生のいろいろな場面でこのように思い切って一つ決断をして今までの行きがかりを捨てて前進をしなければいけない時があるのではないでしょうか。それが何かは一人一人神が皆さんに示してくださるのではないかと思います。私の場合はサラリーマン生活をやめて牧師として新しい歩みを始めることだったのですが、どうか皆さんもアンテナをしっかり張っておいて、神が皆さんお一人お一人に期待しておられることを感じ取ったら、思い切ってそのことにかけて決断をすることをお勧めします。来週はイエス様が復活されたことを記念するイースター、復活祭の礼拝です。みんなでお祝いをしましょう。