2011年4月24日 塩山宗満
マルコによる福音書 16章1-8節
「 さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい。『あの方は、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。かねて言われたとおり、そこでお目にかかれる』と。(16:7)」。マタイ、ヨハネなどの福音書を読むとイエス様はガリラヤへ行って、弟子たちにお会いになります。ガリラヤとは弟子たちの多くが生まれ育ったところ、イエス様が宣教を始められ、福音を多くに人たちに説いたところ、病をいやし、悪霊を追い出したところ、イエス様の宣教の原点になるところです。私たちも信仰に疑いや迷いや疲れが出てきたときは私たちが福音に出会ったときのことを思い出し、その信仰の原点に返っていくといいでしょう。
私たちも時として絶望と恐怖の淵に落とされることがあります。今回の震災に会った人たちのお話を聞いていると、その恐怖の様子がよく分かります。絶望の真っ只中に恐怖のどん底にあったときには、死を打ち破ってよみがえられた主を仰ぎ見ることによって、私たちには希望が与えられます。イエス様が語って下さったみ言葉に励まされ、死に打ち勝った甦りの、喜びのメッセージを聖書から読み取っていきましょう。そして、私たちはそのイエス様の言葉によって癒されると同時に、苦しんでいる人たち、悲しんでいる人たちのところへ出かけていって、その苦しみや悲しみをともに分かち合い、聖書のみ言葉を分かち合い、イエス様のよみがえりを憶え、喜びのメッセージを受け取るように、共に歩む働きが託されているのではないでしょうか。