2011年6月12日 塩山宗満
ヨハネによる福音書 16章1-15節
真理の霊、聖霊はどのようにしてやってくるのか、誰がそれを送り出すのか、と言うことがここに述べられています。「その方は、自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これから起こることをあなたがたに告げるからである。(16:13b)」とあるように、聖霊は主イエスの御心と、父なる神の御心をその源からくみ取って、弟子たちに与えるのです。ここに父なる神、子なるキリスト、そして御霊なる神の関係がよく示されています。
イエス様が地上で働いておられる限り、その活動はユダヤ地方に限定されますが、よみがえられて天に昇られた後は、聖霊が自由にどこにでも、誰の所にでも行って、働くことができるのです。聖霊が時間、空間を超えて働いて、しかも私たちの内に働いて下さるのです。
ここで、イエス様が「あなたがたは」と言っておられる点に注目しましょう。この言葉はイエス様を救い主と信じる人たちの群れ、教会に対して語られていますから、教会はイエス様の願われることを受け止めて、そのために働いていくことが求められます。み言葉を語りつづけること、宣教をしつづけることがそれに当たるのです。
聖霊のもっとも大きな働きは次の聖書の箇所にあります。「神の霊によって語る人は、だれも「イエスは神から見捨てられよ」とは言わないし、また、聖霊によらなければ、だれも「イエスは主である」とは言えないのです。(1コリント12:3)」イエスは主である、と信仰を告白するところには聖霊の働きがあるのです。皆さんにも、この私たちの教会にも、今日ここに聖霊は働いておられるのです。