2011年11月27日 塩山宗満
ルカによる福音書 10章1-2節
今日の聖書のところを見ると、イエス様は72人もの人たちをそれぞれの町や村へ遣わしたと書かれています。この人たちは、12使徒のように長い間イエス様と行動を共にしたわけではないでしょう、特に訓練が行き届いている人たちでもなかったでしょう。そのような人たちでも、働けるものは誰でも良いから神に国のことを伝えていってほしい、というイエス様の声が聞こえてくるようです。72という数字は、旧約聖書において考えられていた地上に存在する諸民族の数を表している、と言われています。弟子たちはユダヤの各地にすべての民のために派遣されたのですが、ルカはユダヤだけでなく、全世界に神の言葉が伝えられていくことを願いながらこの言葉を記しているのです。
2節で注意しなければならないのは、「収穫の主に願いなさい」と言われているところです。主役は人ではなく、ここでも神ご自身です。収穫の主に願いなさい、と言っておられるのですから、私たちに求められているのは、祈ることなのです。
そこで、私たちは何をしたらよいのでしょうか。まず、このみ言葉のように、日本の伝道に、また世界の伝道に働く人を備えてください、と願い、祈ることでしょう。世界祈祷週間の目的もそこにあります。先ほど、タイのことやルワンダのことや、ネパールのことを学び、そして祈りました。今年度の標語は「互いに祈り合おう」です。この、「互いに」とは教会の中だけではなく、もっと広がりを持った祈りになっていくでしょう。そして、祈った上でこの72人のように遣わされている場で証しをすることが求められているのです。