2011年12月11日 塩山宗満
マタイによる福音書 11章2-11節
イエス様がヨハネの弟子たちに伝えたことは、「あなた達が見たり聞いたりしていること」をヨハネへの回答として持って帰りなさいと言うことでした。見聞きしていることとは、「障害を持った人たちは、その障害が取り去られ、重い病にかかっている人たちは癒され、貧しい人たちが、何よりも福音を聞いていること」でした。貧しい者たちに対して、イエス様は金や銀をお与えになるのではなく、彼らに福音をお示しになり、神からの救いを示されました。
私は今年から「日本盲人キリスト教伝道協議会(みなさんは短縮して、盲伝と呼んでおられます)」の理事になり、視覚障害の方たちとおつきあいしていますが、その中で感じるのは、神を信じ、その喜びの内に生きている皆さんはとても明るいということです。見えないことは確かに不便ではあるけれども、福音に出会ってイエス様に従っていく生活をすることが出来るのであれば、見えないことは特に問題ではない、と多くの方たちが言っておられるのです。
私達の目の前にも問題や課題がいっぱいあります。イエス様、何とかしてくださいと愚痴の一つも言いたくなります。けれども、福音を聞き続けている限り、私達はイエス様の所にとどまっていることが出来ます。そして、イエス様が言っておられたように、イエス様につまずかない人は幸いなのです。そのために私達は毎週教会に集まって、礼拝の中で神の言葉を聴き続け、教会学校で神の言葉を仲間と一緒に読み続け、一人の時間を作って聖書に触れ、神に祈り、共のことをお互いに祈り合います。家族に、同僚に、学校の友達に声を掛けてクリスマスをご一緒に祝いましょう。クリスマスおめでとうございます。