2011年12月25日 塩山宗満
マタイによる福音書 2章13-23節
イエス様がお生まれになったときにベツレヘム周辺に生まれた2歳以下のこどもたちは殺されるという悲惨な目にあいました。それはヘロデの罪によって引き起こされた悲劇でした。このような悲劇は私たちの中にもしばしば起こります。突然飲酒運転の車にぶつけられて亡くなった人がいます。今年は、大震災と津波で、命を失ってしまったり、家を失ってしまった人たちをたくさん見てきました。どうしてそうなったかは私たちには分かりません。その中で、イエス様が生まれてそして育って行かれました。その時から約30年経って、この一人のイエスと言う人が人類に光を持って来られたことが明らかになりました。救いを持ってきて、人々を暗やみから引き出してくださいました。そのためにイエス様はこの世に来て、人々に慰めと励ましを与え続け、そして十字架への道を歩んでくださったのです。この時に死んでいった子供たちは神がみ国に招いて、引き取ってくださっていると信じます。震災でなくなった人たちにも主イエスが慰めと安らぎを用意してくださっていると信じます。
イエス様のご誕生を私たちだけでなく、周りの人たちと一緒にお祝いしたいと願います。イエス様がお生まれになったときも、闇の中を歩いているような今の社会も、人間の罪は重いのです。でも、それを乗り越えて光を持ってきてくださってイエス様のご誕生をお迎えするこの時をご一緒にお祝いしましょう。そして、イエス様を信じて歩むものの努めは何なのかをしっかり見極め、この教会を拠点としてその神の国の働きに加わっていきましょう。