2012年2月26日 田名網宏次
マルコによる福音書 12章28-34節
岩手県大船渡市で開業医をされている山浦玄嗣(ヤマウラハルツグ)先生は、幼い頃からふるさとの仲間にふるさとの言葉ケセン語(岩手県気仙地方)で大好きなイエス様のことばを伝えたいと大きな望みをいだいていました。30年間をかけてケセン語大辞典2巻を完成させ、それから11年間、聖書をギリシャ語の原典から直接ケセン語に翻訳しています。現在4福音書が完成し多くの人々に感動を与え愛読されています。
昨年3月11日の大震災による大津波でご自身も被災されました。二人三脚でケセン語訳聖書を出版していた会社も倉庫も大きな被害を受けてしまいました。そんな中泥にまみれた箱の中からほとんど無傷の3千冊が出てきました。津波の洗礼を受けた聖書として有名になったケセン語訳聖書は、日本中の人々の感動を呼び、数ヶ月で飛ぶように売れてしまいました。
「人の幸せとは何かと問う福音書の心こそ、災害に打ちひしがれている日本人に喜びのともし灯をともすはずです」との出版社からの勧めにより、災害からの復興の中『イエスの言葉』という本を出版されました。この本は、ケセン語への翻訳を通して、大震災の経験を通して、山浦先生がイエス様の言葉を世間語(セケン語)に訳されています。今日はこの本を通して神様からいただいたものを証させていただきます。