2012年3月18日 塩山宗満
ヨハネによる福音書 18章28-38節
イエス様がユダヤ人たちに捕らえられ、ローマ総督のピラトの所へ連れてこられて、イエス様とピラトの間で言葉が交わされるのですが、その中でピラトが「真理とは何か」と尋ねています。
一般にローマ人やギリシア人が理解する真理とは、ただ、事実がある、と言うこと、間違っていない、と言うことで、聖書でもありのまま、とか神は誠実な方である、とかの使い方が多く用いられています。けれどもイエス様が言われる真理とは、もっと奥が深い、広がりを持ったことばでした。イエス様が言われる真理とは、神がいかに人々を愛しておられ、そのことをイエス様の生涯を通して人々に知らせようとしておられるか、ということなのです。それは、世の始めから存在しておられる方が、人類のためにこの世にお生まれになり、人々に神の言葉を伝え、人々の罪のために十字架にかかって命を捨て、そして復活されて神の右に帰られるまでの一連の出来事、言い換えると福音のことを真理と言っておられるのです。「わたしは道であり、真理であり、命である。(14:6)」と言われたその中身のことなのですが、そのことはピラトには理解できませんでした。
わたしたちが道であるイエス様に従っていくと、真理、すなわちイエス様の福音にたどりつくし、そして福音を受け取って信じて歩むと、永遠の命を約束してくださっているのです。ぜひこの真理である福音に出会って、その福音を信じ、福音に従って生きる者となっていきたいと願います。ご一緒にこの真理を、福音を追い求めて、この茂原バプテスト教会で信仰の歩みをしていきましょう。