2021年1月24日 塩山宗満
ルカによる福音書 12章49-59節(新約 133ページ)
雲が西に出ると、これは地中海地方から風が吹いてくるので雨になるとわかり、南風は砂漠地帯からの風だから暑くなる(12:54-55)。イエス様は人々がこのようなガリラヤ地方特有の言い方で、お天気のことは分かって、それにどう対応したら良いかという判断力を持っているのに、今の時代の変化や問題点をなぜ見抜かないのか、と言っておられます。メシアであるイエス様がもう来ておられるのに、人々はそのことに気がつかないのです。自然の中からのしるしは汲み取るのに、時代のしるしは無視してしまっているのです。
私達には、現状を知り、自分で考えて判断する力が与えられています。もちろん大きな問題については専門的な知識を持った人のアドバイスをもらうことも必要でしょう。ですが、自分にも判断力があるのに、自分で判断するのを簡単にあきらめてしまって、他人任せにしていないでしょうか。主イエスは「あなたがたは、何が正しいかを、どうして自分で判断しないのか。(12:57)」と言われるのです。
一人の人が、教会に行こうと思うことから始まって、実際にやってきて、教会の交わりに加わります。そしてイエス・キリストを救い主と信じて受け入れる、そのことが家族や友人にも波及する、と言うことは奇跡的な出来事です。そういうことが教会では起きているのです。私たちはそのような不思議な出来事をたびたび見せられてきました。これからも見ることになるでしょう。神が聖霊を通して私たちに見せて下さるこのような不思議な出来事をご一緒に味わって、その神のための働きにご一緒に加わっていこうではありませんか。