2021年8月22日 塩山宗満
ルカによる福音書 21章20-28節 (新約 152ページ)
「異邦人の時代が完了するまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされる。(21:24b)」その後のキリスト教会の歩みを見ていくと、紀元35年から始まった使徒パウロの異邦人伝道で、アジアやギリシア地方の異邦の地の教会はその後も発展して広がりを持っていきました。パウロは行った先々の町でまずユダヤ教の会堂へ行って、福音がユダヤ人はもとより異邦人にも向けて語られている事を繰り返し述べています。そのことをルカは使徒言行録で詳しく記しています。でも、パウロの言葉もそしてこのルカ福音書も神がイスラエルを見捨てるとは一言も言っていません。パウロの願いは異邦人に伝道をするのだけれどそれはユダヤ人もまた救われるためなのです。
コロナという人々の命を脅かす感染症によってわたしたちはしばらくの間インターネットを通して、礼拝や祈祷会に参加せざるを得ません。ですからわたしたちはこの方法が一人でも多くの人たちに用いられるように努力します。質も上げていきたいと思います。そして、この方法をもっと有効に使う事ができないか工夫します。そのことによって神の言葉が更に広まっていくよう祈ります。
一方でこのネット配信ではできないことがあります。主の晩餐式がその一つです。主の晩餐式は見るものではなく、参加するものです。これまで、工夫しながら続けてきましたが、しばらく我慢しなければなりません。
また、インターネット接続ができない方のことをしっかり覚えて、その方たちにも福音の言葉が届くよう考慮しなければなりません。工夫しながらこの苦しい時をご一緒に乗り越えていきましょう。