2012年6月17日 塩山宗満
マタイによる福音書 15章1-20節 (新約 29ページ)
「聞いて悟りなさい。11 口に入るものは人を汚さず、口から出て来るものが人を汚すのである。(15:10b-11)」
ここで、イエス様は、何を食べても食べることで汚れると言うことない、と言っておられます。イエス様は、宗教とは心の事柄であって、ユダヤ人たちの習慣と規則は神とは何の関係もないとはっきりと言われました。また、口から入るもの、食べ物は人に悪さはしない。だから何を食べても良いし、手を洗う、洗わないは神に関わることではない、と言われるのです。
一方口から出るものについては「しかし、口から出て来るものは、心から出て来るので、これこそ人を汚す。19 悪意、殺意、姦淫、みだらな行い、盗み、偽証、悪口などは、心から出て来るからである。(15:18-19)」といわれます。ここにある、人を汚すもののリストは殺意、姦淫、盗みなど十戒の後半に出てくる罪です。そしてそのような恐ろしい罪は外から来るのではなく、心から出てきて、口を通って出て行って、人を汚すのだ、と言われるのです。
ファリサイ派の人たちに言われたイエス様の言葉は、私たちも十分に注意して聴かなければなりません。心の中から、ここに書かれているような罪を犯さないように祈るばかりです。今日はこのあと総会が予定されています。昨年度の歩みの確認ですからしっかりと振り返って、さらにどのように進めばよいかを考え、そしてそれを議論するときです。十分話し合いをしたいものですが、その時もお互いに愛を持って、語り合っていきましょう。