2012年6月10日 塩山宗満
マタイによる福音書 14章22-33節 (新約 28ページ)
イエス様とペトロが舟に乗り込むと風は静まった、と記されています。そして舟の中にいた皆がしたことは、「「本当に、あなたは神の子です」と言ってイエスを拝んだ。(14:33)」のです。
初代の教会はこの聖書のように様々な嵐に出会って、沈みそうになるのですが、それでもその只中にイエス様が来てくださって次に進む道を示してくださっていったのです。それは、2000年経ってこの茂原の地に生まれた教会でも同じことです。わたしたちの教会には年を取った人も、若い人も、中年の人も、外国から来た人もいろんな人たちが集められています。その違いを持った一人一人が、「あなたは神の子です」とイエス様に信仰告白をして、一つになって礼拝をし続けています。そうすると、風が静まっていきます。
そのわたしたちの歩みはいつも順調だとは言えません。教会も苦しいところがあるし、個人でもどうしてわたしがこんな目に遭わなければならないのかと神に叫びたくなることがいろいろあります。でも、わたしたちもずっとイエス様を礼拝し続けています。先週、教会学校で預言者サムエルの母、ハンナの祈りのことをみんなで読んでいたのですが、「あのハンナの苦しみと、祈りがなかったら神に献げられたサムエルは生まれて来なかったでしょう。ハンナにしばらくこどもが与えられなかったのは神もご計画だったのではないでしょうか。」という結論に至りました。わたしたちに与えられる苦しみも、神が何かをしよう、させようとしておられるのではないでしょうか。