2012年7月15日 塩山宗満
使徒言行録 19章21-40節 (新約 252ページ)
「諸君がここへ連れて来た者たちは、神殿を荒らしたのでも、我々の女神を冒涜したのでもない。」ユダヤ教もキリスト教も伝道をしていった中で、様々なところで土地の神々とぶつかり合うことがあったでしょうが、ここに書かれているようにその土地の信仰を壊すようなことはしていません。ユダヤ人も当時のキリスト者も他の民族と共に生きることをしっかり守っていました。中世になって、国と宗教が一つになってしまい、伝道と国の利益拡張との境目が無くなってきたし、現代に至っては、いろいろなイデオロギーや、宗教の違いによる虐殺や破壊が起きるようになってしまったのです。
わたしたちは「ただ一人の神」を礼拝しています。キリストはわたしたちの生きていく中で、なくてはならない大事なお方です。その意味で、キリストはわたしたちにとって絶対的な存在です。この教会が説くことは、「主イエスが救い主である」と言うことですから、これをはずしてはキリスト教会はあり得ません。わたしたちは生まれたときから神道、仏教、儒教、それに新宗教といった様々な宗教に囲まれています。その中でわたしたちはあえて、キリスト教を選んで、バプテスマを受けてキリスト者としての人生を決断しました。でも、わたしたちが他の宗教のことをよく知っていて、あえてキリスト教を選んだ、というわけでもありません。聖書の示す真理が正しいと示されてそれを素直に受け入れてきたのです。わたしたちはこの茂原の地で、イエス・キリストが救い主であることを宣べ伝え続けます。それを、これまで12年、この地で行ってきましたし、これからも語り続けていきます。