2012年12月2日 塩山宗満
マタイによる福音書 16章13-19節 (新約 31ページ)
「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」。人がいろいろ言っているのは分かった。では、わたしと一緒に人々に福音を伝える旅をしてきたあなたたちはわたしを誰というか、と主は問われ、ペトロが答えます。「あなたはメシア、生ける神の子です」。ここで始めて、人間の言葉で、イエス様が神の子であると信仰告白がされたのです。その答えはイエス様にとってうれしいものだったに違いありません。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。」ヨナの子、シモンよ、おめでとう、という呼びかけです。ペトロは漁師、ヨナの子供で、神学の勉強をしたのでもありませんでした。そのようなペトロが、どのようにして弟子の代表としてイエス様に対して、人類最初の主イエスに対する信仰告白をすることが出来るようになったのでしょうか。イエス様はここで、「それは神からの賜物なのだ」ということをはっきりと知らせておられるのです。
私たちは、これまでも、いまも、これからも、主イエスがこの地上で示された生き方に倣って、そのように生きるように招かれています。そして、人々に主イエスの福音を伝える鍵が預けられています。それを用いて、多くの人たちが天の国への門を入っていけるよう努めましょう。主イエスのご降誕を祝うアドベントに入ったこの良いときに、わたしたちも主のためにチラシを配ったり、案内をしたりしながら、ひとりでも多くの人が「あなたはメシア、生ける神の子です」と信仰告白するように祈っていきましょう。