2013年5月12日 塩山宗満
ルカによる福音書 17章1-10節 (新約 143ページ)
「この不正な裁判官の言いぐさを聞きなさい。まして神は、昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わずに、彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか。言っておくが、神は速やかに裁いてくださる。(18:6-8)」この「神を畏れず、人を人とも思わない」裁判官のように自分勝手な人でも、絶え間ない、真剣な願いをくり返しされ続ければ、その訴えを聞いてやらざるを得ないのだから、まして神がご自分が選ばれた人たち、ご自分が愛してやまない人たちのたっての願いを聞いてくださらないはずがあろうか、と主イエスは言っておられます。
わたしたちは祈っては見たものの、その祈りが聞かれない、待たなければならない、そういったことをくり返し経験します。祈っても何にもならない、と思ってしまいたくなるときがあります。けれどもイエス様は、そんなときにくり返し、昼も夜も叫び求め続けなさい、そうそれば神はほうっておかれることがない、速やかにその祈りに対して判断を下してくださるのだ、と言っておられます。
わたしたちが今生きている世の中は、神を畏れず、人を人とも思わない人たちがあふれていて、そのような力が支配している世なのですが、神は必ず正しい裁きをしてくださるのだから、気を落とさず、祈り続けなさい、と言うことを今日の聖句は語っています。みんなでこの教会のこと、仲間たちのこと、そして世界のことを一緒に祈りましょう。わたしたちにはどのような祈りの課題があるでしょう。それを一つ一つ確かめながら、祈り続けましょう。