2013年6月2日 塩山宗満
ルカによる福音書 18章18-30節 (新約 145ページ)
失望して去っていく議員の様子を見て、イエス様は「財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。(18:24-25)」といわれました。神の国は世界が神の支配の基に置かれる、ということです。また、神の国は神が支配されるところですから、未来にあると同時に、今もここにあるのです。神を受け入れた人たちのところ、この教会も神の国の一部だと言うことができます。まさにその神の国に入るのが難しそうなので、「それでは、だれが救われるのだろうか」とイエス様の言葉を聞いた人たちがつぶやいたのです。でも、そこでイエス様が言ってくださいます。「人間にはできないことも、神にはできる」。
金持ちの議員は自分の富に頼って生きてきたので、それをなげうってイエス様に頼ることができませんでした。同じことは少ししか持っていない私たちにも言えるでしょう。イエス様に従って生きていくと言いながら、私たちの周りにあるいろいろなものにも頼って生きていこうとし、持っているものを手放そうとしないのが私たちの姿なのです。そんな私たちでも、イエス様の「人間にはできないことも、神にはできる」という言葉に従い、イエス様を信じていけば神の国に入ることができ、永遠の命を受けることができるのです。私たちも、永遠の命を戴き、神の国にはいるためにただ、主イエスに従って歩む人生を送っていきましょう。そして、そのことが家族や周りの人たちの救いにもつながっていくのです。