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 Mobara Baptist Church

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「ヤボクの渡し」

2014年9月14日 塩山宗満

 創世記 32章23-32節  (旧約 56ページ)

 ヤコブは妻もこどもたちもすべてヤボクの渡しを渡らせ、自分だけ一人後に残りました。その時突然、何者かがヤコブにとっくみあいを仕掛けてきました。ヤコブは必死になってこの相手と夜明けまで戦います。明け方までとっくみあいをしていたヤコブの相手は勝てないと見て、もう去らせてくれとヤコブに頼むのです。その相手に、ヤコブは「祝福」を求めます。でも、その相手は祝福を与えるかわりに、あなたの名前は何かと聞きます。彼は「ヤコブ」です、と答えました。ヤコブという名前は「かかと」から始まって、「陰謀をたくらむもの、足を引っ張るもの」といった意味があるのです。その人は「お前の名はもうヤコブではなく、これからはイスラエルと呼ばれる。お前は神と人と闘って勝ったからだ。」と言います。イスラエル、という名前の意味は「神、支配したもう」とか、「神、守りたもう」だと言われています。
 神の祝福はアブラハム、イサク、ヤコブと一人の族長に与えられていましたが、ここではじめてイスラエルの民、群れへの祝福と広がっていったのです。イスラエル、という群れからダビデ、ソロモンといった王が生まれ、その子孫から、イエス様がお生まれになりました。イスラエルという名前が世界の歴史を書き換える元になったのです。
 わたしたちも、一人一人に与えられている課題があります。苦しみや悲しみや、乗り越えていかなければならない問題があります。ヤコブのようにそれらの課題としっかり向き合って、とっくみあいをして神にその解決を祈っていきましょう。きっと神は祝福してくださるでしょう。


日本バプテスト連盟
茂原バプテスト教会

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牧師 塩山宗満